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3月 06, 2010
By: S.Yagisawa
Category: 日記
札幌のホテルで目が覚める。あっ、もうホールに行く時間だ!今日は札幌コンサートホールkitaraにて陸上自衛隊北部方面音楽隊の定期演奏会があり、そこで創隊50周年記念委嘱作品【交響詩「母なる北方の大地 — すべての生命を讃えて」】が世界初演となります。午前中のリハーサル(写真)では体力をセーブした状態での演奏。スタミナの温存のため断片的なバランス確認のみとなりました。お客さんが満席になるようなので、今とはまた違った音に聴こえるだろう。どんな演奏になるのか正直現段階では判らない。先週の練習で作品に対する想いは隊長である澤野展之さん、音楽班長である山下顕さん、そして演奏する隊員の皆さんにはお伝えしたので、あとは私はその結果を見届けるのみとなりました。
会場となり次第にお客さんが入場。東海大学第四高等学校吹奏楽部顧問の井田重芳先生をはじめとする先生方や多くの中学・高校生の姿も多くみかけました。又、日本吹奏楽指導者協会副会長の野中図洋和さん、陸上自衛隊中央音楽隊隊長の武田晃さん、元・陸上自衛隊東部方面音楽隊隊長として【モアイ】【ラス・ボラス・グランデス】を委嘱してくださり初演して頂いた古荘浩四郎さん、元・陸上自衛隊第2音楽隊隊長として【コロポックルの棲む渓谷「神居古潭」】を委嘱初演してくださった加藤良幸さんといった豪華な面々。創隊50周年記念ということもあり全国各地から多くの方々がいらしていました。そして今回は母が北海道出身ということもあって、良い機会と思い両親で聴きに来てもらいました。小さな頃から祖父母のいた歌志内市へ何度も私は行く機会がありましたが、こういった形で両親と北海道にいることは初めてのこと。作曲生活10周年になる私にとって、そういった意味もあり気合いの入る本番となります。
作品は演奏会のトリとして演奏されました。約15分間、北海道の夏から春に向ける四季をドラマチックに描く作品。あえて最近使用していなかった【輝きの海へ】【はてしなき大空への讃歌】【稜線の風】といった初期の作風を基にした楽曲。それは単に音を並べるだけでは全く音楽にならない、指揮者の“こうしたい”という意志がダイレクトに出る作風で以前、【マチュピチュ】でエネルギッシュな指揮で感動的な演奏に導いてくださった澤野さんとの信頼関係で作曲しています。今回の演奏も素晴らしかった。リハーサルが体力温存のためにセーブしていたというレベルではなく、それとはまた別次元の世界観のある音楽創り。澤野さんも隊員さんも、心から躍動する音を生み出している。これまで生徒さんの演奏する込み上げてくるような演奏には何度も出会いましたが、それと同じように大人が本気で音楽をしている姿に想わず涙ぐんでしまいました。ここまで作品に気持ちを入れて演奏して頂き幸せです。客席の鳴り止まぬ割れんばかりの拍手に包まれて世界初演は成功に終わりました。
終了後は記念祝賀会。私もお話する機会を頂いたので、まずは私事ながら両親に良い親孝行が出来た御礼を言わせて頂きました。そして、今回の委嘱を頂くきっかけとなった音楽班長の山下顕さんとの出会い、人と人との縁のお陰で今回の作品が誕生したことへの感謝の気持ちをお話させて頂きました。澤野さん隊員さんをはじめ関係者の皆さんが本当に喜んでくださっていて本当に良かったです。私にとっても想い出に残る一日となり心より感謝しています。写真は左より山下さん、澤野さん、私、そして福岡から駆けつけてくださった九州女子高等学校吹奏楽部の出口貴浩先生。明日の朝は始発の飛行機で名古屋に向かうため名残惜しくも二次会は失礼させて頂きました。
ホテルに向かう途中、本日演奏会に聴きにいらしてくださった札幌山の手高等学校吹奏楽部顧問であり、大学の後輩でもある西澤先生に結婚のお祝いを渡していなかったことを想い出し電話。結婚式に先約の関係で伺えなかったのをずっと残念に思っていました。電話が繫がると、ちょうど奥様とショッピングとのこと。3人で軽くお祝い会をしてラーメン終止をしてホテルへ戻りました。西澤先生と奥様は今日の世界初演に立ち会えたことを本当に喜んでくださっていて「15分という長さを全く感じなかった」「春の場面では想わず泣いてしまった」と何度も熱く語ってくださり、嬉しい気持ちで札幌の最後の夜を終えることができました。関係者の皆様、ご来場の皆様ありがとうございました!
☆ すべての生命を讃えて はコメントを受け付けていません
2月 19, 2010
By: S.Yagisawa
Category: 日記
朝起きると、ちょっと風邪気味。。。今日は陸上自衛隊西部方面音楽隊(熊本)の委嘱作品【「西風に揺られて」〜熱き心の鼓動が鳴り響く】が世界初演となるため福岡へ向かいます。今回の初演は九州を拠点とする陸上自衛隊が集まり単独演奏、そして合同演奏、さらにゲストに精華女子高等学校吹奏楽部を招いた“音楽まつり”といった大きなイヴェントです。今回もクラリネット奏者の三浦幸二さんやユーフォニァム奏者の野口薫さんも演奏会に駆けつけてくれました(まずはお二人のツーショット)。会場のリハーサルを聴かせて頂くと、とても良い仕上がりになっていました。今回の初演は陸上自衛隊の合同バンドを委嘱元である西部方面音楽隊隊長である高橋充氏の指揮によって行われます。素晴らしい演奏ではありますが、今回の客層は“音楽まつり”だけに吹奏楽ファンというよりも、むしろ一般のお客様が中心。できるだけ判りやすく爽やかに作曲していますが、どういった反響があるか少々心配でもありました。そんな気持ちのもと楽屋でお弁当を食べましたぁ。
楽屋では思いがけないことがありました。西部方面総監である陸将の用田和仁氏より直々に記念品(写真)を授与して頂きました。作品名まで記されていて素晴らしい贈り物を頂きました。お心遣いに心より感謝します。又、来月創隊50周年記念委嘱作品【交響詩「母なる北方の大地 — すべての生命を讃えて」】を世界初演して頂ける北部方面音楽隊(札幌)隊長の澤野展之氏とも再会。そして、デビュー当時にお世話になった柴田昌宜氏にも思いがけない再会。柴田隊長は現在、沖縄を拠点とする第一混成団音楽隊長に就任され活躍中とのこと。こういった縁で再会があるのがこの世界の本当に面白いところ。早速、三浦さんや野口さんもご紹介させて頂きました。
さて、演奏会も無事に終了。心配していた作風も大丈夫でした!夜は本来は高橋隊長と私と2人で打上げ?という予定でしたが、様々な関係者が聴きにいらっしゃることが事前に判っていたので、せっかくなので隊長を囲んでの懇親会を提案させて頂き実現となりました。この実現に向けて多大なるご尽力を頂いたのは九州女子高等学校吹奏楽部顧問である出口貴浩先生。出口先生のお声がけにより演奏会にご来場差入れた陸上自衛隊第四師団後援会の佐々木吉夫氏、福岡吹奏楽連盟の中村泰男氏、福岡工業大学吹奏楽団常任指揮者の柴田裕二氏、福岡市消防音楽隊楽長の佐藤譲氏も懇親会に参加。そして本日指揮をされた高橋隊長、柴田隊長、森本陽三隊長(第四音楽隊)に加え澤野隊長、更には4月の第4回台湾クリニックでご一緒させて頂く福岡県立嘉穂高等学校吹奏楽部の伏見宜秀先生も鹿児島から駆けつけてくださるなど、三浦さん、野口さんも含め20名くらいの大宴会となりました。こういった機会に人と人が繋がってゆく、本当に楽しいですね。
二次会は澤野隊長、柴田隊長、出口先生、三浦さん、野口さんと私の6名でラーメン屋にて行い、もちろん替え玉も必修。ちなみに写真は柴田隊長と三浦さん。三次会は三浦さん、野口さんと3人でBARにて朝方まで行いましたが、私はさすがに途中で眠気に負けて…お二人は色々と語り合えたようで何よりです。
◎ 自衛隊音楽まつり in 福岡 はコメントを受け付けていません
2月 03, 2010
By: S.Yagisawa
Category: 日記
本日は朝一で福岡から尚美の授業へ!昨日は福岡県の精華女子高等学校吹奏楽部へクラリネット八重奏【ネーニエ〜嘆きの歌】の指導に行っていました。学校に到着し顧問である藤重佳久先生とお会いすると“まずはラーメンを食べに行きましょう!”と不意打ちのお言葉を頂き、ラーメン終止ではなく、ラーメン開始になるので、ちょっと焦りましたが…とても美味しく大満足!今回は名古屋ウィンドシンフォニー団長の三浦幸二さんも同席、練習にもお付き合い頂きました。藤重先生の熱い音楽創りは昨年の【パーテル・ノステル】でも感じましたが、今回も本当に刺激的で楽しい練習となりました。今回の曲は昨年よりも難曲。。。九州大会は2週間後とのこと。どんな演奏に仕上がるのか楽しみです。練習終了後は生徒さんと記念撮影。
夜はいつもお世話になっている九州女子高等学校吹奏楽部顧問の出口貴浩先生や同校のバリ・テューバアンサンブルを指導にいらしていた大分県のユーフォニアム奏者の野口薫さん、そしてネオクリエイトのデザイナーの村田努さんと合流し宴会!徹夜で福岡入りしたので途中で眠気に負けてしまいました…。
そして、本日は通常の尚美授業に加えて「吹奏楽指導法実習研究発表会」がありました。尚美の独特の授業で学生指揮者が尚美のバンドを直接、実習という形で指揮して発表するといった演奏会形式の内容。石内真木くん(音楽総合アカデミー学科 3年・写真右)の指揮で演奏された【稜線の風】は指導教官であった佐藤正人先生の熱い音楽創りを彷彿させるべき熱演。相川真範くん(音楽総合アカデミー学科 3年・写真左)の指揮で演奏された【天国と地獄】(オッフェンバック/八木澤教司編曲)も手堅い演奏で、難しい場面の展開を見事に表現していました。その他の学生指揮も1年間、佐藤先生のもとで吹奏楽指導法を学んだ集大成とも言える素晴らしい演奏をしていました。彼らの吹奏楽指導者としての未来を期待したいです。
☆ 吹奏楽指導法実習研究発表会 はコメントを受け付けていません
9月 22, 2009
By: S.Yagisawa
Category: 日記
広島のホテルから福岡県の博多へ!またもやラーメンの名所!今回はデビュー当時からお世話になっている出口貴浩先生(大学の先輩)の顧問を務める九州女子高等学校吹奏楽部の定期演奏会ゲストとして訪れました。演奏会は明日ですがデ・ハスケから出版されたばかりの【トロンボーン協奏曲】を九州初演して頂けることもあり前日リハーサルからの立ち会い。客演には初演をされた大阪シンフォニカー交響楽団の矢巻正輝さんをお招きしての大企画! そして同吹奏楽部の創立100周年記念委嘱作品として書いた【「セントルイスの風」〜万国博覧会に向けた男の情熱とロマン】の完全版初演も同時に行われます。
お昼頃に学校に到着すると前日から既に練習に加わっていた矢巻さんと出口先生とで豪華な昼食!とても美味しく感激!【セントルイスの風】で生徒さんと初対面。今の3年生が1年生の時に初演されましたが、その時は当日の演奏を聴かせて頂いただけで直接練習に立ち会っていなかったので、お話するのは全員始めて。とても集中力のある雰囲気で指摘したことをすぐに修正できるバンドで意気込みを感じました。【トロンボーン協奏曲】の練習は矢巻さんと出口先生と私の3人でアイディアを出しながらの練習スタイル。矢巻さんは本当に丁寧な説明と演奏で生徒さんをどんどん引き付ていきました。驚くべきことに矢巻さんは練習から暗譜で演奏され、スコアも全て頭に入っているようで、どこでどのパートが何をやっているかを全て把握。小節番号での練習にもすぐ対応できるなど、かなりスコアリーディングされていることが判ります。ここまで作品を熟読して頂き嬉しいですね。昨日からご一緒している名古屋ウィンドシンフォニーの三浦幸二さん、ユーフォニァムの野口薫さん他、見学者も多く、矢巻さんの音楽に大変感銘を受けていることが伝わりました。明日は間違いなく大成功でしょう!
20時頃からは前夜祭がスタート!唐津のイカをはじめ豪華な料理とお酒を頼みました。そして、最後は究極の長浜屋台ラーメン終止!何とあまりにも吞み過ぎ、食べ過ぎた関係で“替え玉”をする余裕が無くなっしまいました…。本日の反省点は明日は替え玉できる余裕を残すということですね。。。
○ 博多へ! はコメントを受け付けていません