やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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○ ニューヨーク第1日目:ホフストラ大学へ!

4月 05, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

羽田空港付近ホテルよりクラリネット奏者の三浦幸二さんと共に国際線ターミナルへ向かい早朝4時半に到着!今回使用するのはアメリカン航空でしたがワンワールド加盟航空会社ということもありJALサファイア会員の特典で様々な待遇を受けることが出来ました。サクララウンジにて三浦さんと打合せをしながら出発まで待機。

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日付変更線をまたいだ関係で13時間経過したはずなのにニューヨークへは同日の早朝6時半に到着。入国審査がとても混んでいて1時間近くも待ちました。。。シカゴの入国審査のような意地悪は無く「よく来たねぇ!きっと観光だねぇ!」といった感じで歓迎された雰囲気で質問をほとんど受けず無事に入国クリア。空港にはホフストラ大学シンフォニックバンドの指揮者であるピーター・L・ボンシャフト博士が何と自らお迎えにいらしてくださいました。車で大学近くのヒルトン系列のホテルへ。練習は夕方からということで仮眠を取らせて頂くことになりました。本来チェックインは15時からですがボンシャフト博士がフロントに早くチェックインできるよう頼んでくれました。ディナーを共に楽しんだ後、ホフストラ大学へ。遂に同大学委嘱作品【Pompeii – The Ruins know the Long and Magnificent History】のリハーサル。まだ日本語タイトルが決まっていませんが【ポンペイ】というメインタイトルは日本語でも変わりません。ボンシャフト博士は既に【マチュピチュ】【ナスカ】を全米各地からカナダに渡るまで何十回と客演指揮をされているとのこと。どんな音楽創りをされるのか本当に楽しみです。写真は博士の功績を讃える賞状など。右は博士と娘さんです。娘さんはホルン奏者として演奏に加わっています。

基礎合奏を聴いて三浦さんも私も驚きました。サウンドが深い。アメリカは大学バンド、軍隊バンドのレベルが高いと聴きますが、高いだけでは無く、深い。数週間前から30名以上の学生さんから本日を楽しみにしているという内容のメールが届きましたが、誰もがボンシャフト博士の下で音楽をしていることを誇りに思っている様子が伺えました。それがこの一体感のあるサウンドに通じているのだろうか。100名ほどのメンバーは音楽の方向性をしっかり持って演奏しています。何より驚いたのが本当に明るく楽しい雰囲気でリハーサルが進んでいくということ。単語力の少ない私の言葉を判りやすく、しかも一瞬のロスタイムも無く学生に伝達する博士のリハーサル能力にも脱帽。これまでD.ホルジンガー、D.ギリングハム、R.W.スミス、S.メリロ、S、ヘイゾ、F.スパーク、デ・メイといった名だたる作曲家に委嘱し、世界初演をされた博士ならではの作曲家立ち会いのプロセスなのか。日本語を使用していないのに、こんなにスムーズにリハーサルが進むとは。あっと言う間に3時間が経過。とても、とても勉強になる時間を過ごせました。本来ならば東北福祉大学吹奏楽部音楽監督である松崎泰賢先生も同行する予定でしたが地震の影響で実現できませんでした。本当に残念です。

リハーサル終了後、学生さんたちと共に記念撮影をしながら噂に聞くニューヨーク・ヒザを食べました。 学生さんたちはとても積極的で色々と話しかけてきてくれます。高校の時に【マチュピチュ】を演奏したという学生さんたちが本当に多く嬉しい限り。しかしながらニューヨークに来たというのにまだホテルとレストランと練習会場にしか滞在していません。。。これでは日本と同じ環境。。。本当に海外なのだろうか、、、と思ってしまうほど三浦さんも私も溶け込んでしまいました。それにしても三浦さんはスコアを初めて見たのに一瞬で貴重なアドバイスをしてくれました。お陰ですぐに演奏に反映することが出来ました!世界初演は5月7日(土)とのこと。現在のところ日本初演は決まっていません。

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