やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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○ シアトル第3日目!

11月 20, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日はいよいよ全米のトップバンドと言われるテキサス州のJames bowie High school wind Ensembleとのリハーサル。サクソフォーン奏者の浅利真くんとホテルのロビーで出発の準備をしていると突然スウェアリンジェン氏が近づいていらっしゃって「一度お会いしたことがありますね。どこででしたか?」とお声をかけてくださいました。シカゴでお会いしたことを覚えてくださっていたのです。浅利くんも私も緊張のあまり頭が真っ白に。私にとってスウェアリンジェン氏は本当に重要な方です。中学一年生で始めて吹奏楽に興味を持ち吹奏楽部に入り一番最初に練習して演奏したデビュー曲が氏の「インヴィクタ序曲」だからです。何とか自己紹介をすると、何と既に私の作品をご存知とのこと!感激で涙が出そうでした。

時間となり昨日と同じ中学校へ向います。ギリギリの段階で通訳の方がいらっしゃることになり少しは安心感がありましたが今までの経験上、リハーサル中はなるべく通訳を通さない方が練習のテンションと流れがスムーズである確信があったので、通訳の方には曲の細かなイメージを伝える時と私の言ったことが奏者が理解出来ていない時にのみ助けて頂くことにしました。練習時間が約40分と限られていたので簡単な自己紹介をしてすぐに!意外にも反応が良くホッと!リハーサル中は真剣に私の指揮を見てついてきてくれる。テンポの変わる場面や雰囲気の変わる場所をどう指揮するかを説明し、フレーズの感じ方や処理、不安定な箇所を他の楽器で補うなど日本のリハーサルと同じペースで何とか無事に終了。

そしてホテルに戻るとちょうど良いタイミングでスウェアリンジェン氏が全米から集められた高校生選抜バンドを指導するリハーサルが始まる時間。氏は物凄いオーラ。始めて出会うだろう高校生たちを一瞬で引き付けるカリスマ性を目にして浅利くんと共に興奮!呼吸の感じられる指揮にも引き付けられます。気付くと14時過ぎでランチを食べるのも忘れていました…。そして近くにあるデニーズに。日本とは違いやはり全てがビッグサイズ!その後は軽く仮眠。

夜は花咲徳栄高等学校吹奏楽部のリハーサル。ゲスト出演するスウェアリンジェン氏のリハーサルを再び見学できます。通訳はブレーンの社長令嬢の明希さん。さすがに丁寧で見事な通訳をされます。ですが、残念ながら昼間のようなスウェアリンジェン氏の人柄のにじみ出るようなリハーサルを見ることができませんでした。理由は判りませんがご自身が直接母国語で生徒さんたちに話すことが出来ない遠慮があったのだと思います(昼間とは違い簡単な単語を選んで話しているように感じました)。これは私自身が何よりも悩んでいる問題なので改めて考えさせられました。

そして、私が指揮をする【ペルセウス】のリハーサル、浅利くんのソロを交えてのリハーサルも終えて22:30よりJames bowie High school wind Ensembleと花咲徳栄高校とのレセプション。生徒さん同士ゲームをしたりダンスをしたり言葉を超えたコミュニケーションをとっていました。かなり盛り上がり若いエネルギーは凄いと思いました。明日はお互いの演奏を聴くことになるので本当に良い機会になったと思います。その後浅利さんとBARで前祝いをして本日を終了!明日はいよいよメインのコンサート!

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