やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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◇ 北海道教育大学釧路校!

8月 30, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

釧路のホテルで目を覚ます。早めに起きて仕事を。そして朝食会場へ!17階でのバイキング(写真)で昨夜食べ過ぎたにもかかわらず…朝もたくさん。。。昨日は一次会、二次会、ラーメン終止をしたのでホテルに到着したのは深夜2時前頃。そんなこともあり朝食はあまり食べない予定だったのですが。。。お昼前に学生さんと待合せをしてランチ。釧路は霧があり夜も昼も不思議な風景。東京に比べれば涼しいですが例年よりも暑く湿気もあるようです。さてさて、ランチは“そば寿司”という名物。朝食が重過ぎたので軽めに、ということでこの選択になりました。“そば寿司”とは写真のように寿司のように蕎麦を巻いてあるもの。さっぱりして美味しく良い選択となりました。

食べてすぐに大学へ向かい合奏準備。指揮者である笹本裕一先生と学生指揮者と共に練習の進め方などを打合せさせて頂いた後に練習開始。教育大学ということもあり実習などで全員揃っての練習は普段もなかなか難しいとのこと。全員揃って演奏出来るのは本番のみ、とのこと。東北福祉大もそういった環境で頑張っていることを知っているので、そのご苦労は痛いほど判ります。メンバーが揃わず物理的に楽器が抜け音が並ばない練習は緊張感を維持するのは難しいものです。本日も20数名の合奏ということを聞いていたので心配はありました。ですが練習を聴かせて頂だくと結果はむしろ逆でした。音の足りないパートを他のメンバーで工夫して補い、初心者には優しく教えてあげるようなお互いを尊重し助け合うような温かい雰囲気が常にありました。笹本先生も穏やかな言葉でご指導されていて、メンバーの気持ちが常に維持出来るように楽しい冗談を交えてのレッスンスタイル。メンバーが普段から揃わないからこそ、今いるメンバーでできることを考える、本当に素晴らしいバンドだと思いました。私も少しばかりアドバイスをさせて頂きましたが、一瞬も集中力の切れないテンションの高い集中力には恐れ入りました。笹本先生と学生さんの絆を感じる時間でした。

夜は笹本先生と共に【はてしなき大空への讃歌】を私の公開レッスンという形で釧路地区の先生方や他校の生徒さんの見学があるなかでの練習。メンバーは午後とさほど変化は無い様子。ご存知のように【はてしなき大空への讃歌】は私の作品の中で一番の難曲。技術的というよりも表現力の面で難しい。作品全体が初期の八木澤コラールで描かれているので音の推進力、方向性に迷いがあると停滞した音楽になってしまいます。ですが笹本先生と学生さんの音楽創りは本当に表情豊か!ちょっと指摘するだけで、すぐにイメージを掴み対応できるので合奏もスムーズ。笹本先生の呼吸を感じ、更にはセクション同士でアイコンタクトをして歌い込む様子には作曲者として幸せを感じます。この曲のエピソード、田川伸一郎先生との出会いや市川市立新浜小学校吹奏楽部の話をすると皆んな真剣な表情で聴き、更に想いのつまった演奏を聴かせてくれました。そして練習の後半には一日の教育実習を終えて疲れているにもかかわらず駆けつけてくれた上級生たち。音楽の仕上がりと共にメンバーも増えてゆき笹本先生と一体となった感動的な演奏をして気持ち良く練習を終了。私も思わず涙ぐんでしまう熱演でした。22時より見学にいらしていた先生方、卒業生、在校生と共に取材の新聞社も懇親会に参加。そして何と笹本先生との出会いのきっかけを作ってくださった釧路地区吹奏楽連盟理事長である中野国韻先生もご多忙のなか駆けつけてくださいました。とても楽しい1日となりホテルに着いたのは深夜1時半頃。さすがにラーメン終止ならず!

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