やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for 6月, 2012

◆「ポンペイ」が米国テキサス州の課題曲に!

6月 30, 2012 By: S.Yagisawa Category: 日記

ニューヨークのホフストラ大学シンフォニックバンドの委嘱によって2011年1月に完成した《「ポンペイ」- 古代遺跡が語る大都市の繁栄と終焉》(Pompeii - The Ruins know the Long and Magnificent History)が名誉ある米国テキサス州吹奏楽指導者協会(Texas Bandmasters Association)主催のコンクール課題曲(グレード5カテゴリー)に選出されました。テキサス州は広いアメリカの中で最も吹奏楽な盛んな地域でもあり、お陰様で更なる海外展開へ繋がるものと確信しています。

この曲は私自身が実際に2010年の夏に南イタリアのポンペイ遺跡を訪れインスピレーションを得たものを《マチュピチュ》《ナスカ》に続く世界遺産&古代遺跡シリーズ第8作目としてドラマチックに描いたものです。今から約2千年前に想像を超えた文明を持つ大都市が存在した夢とロマンを特に若い吹奏楽ファンの皆様に知って頂きたいと願いを込めて作曲しています。既に国内でもブレーンミュージックよりレンタルが開始されていますので今後はアメリカだけでなく日本でも演奏されることを願っています。

◆ 作品詳細&参考音源はこちら

 

 

★ タイで「ラン・パーン」を客演指揮!

6月 27, 2012 By: S.Yagisawa Category: 日記

本年も嬉しいことにタイに客演指揮で伺うことが出来ました。タイの吹奏楽は元・天理高等学校吹奏楽部指揮者であった新子菊雄先生が基礎を作られましたが、先生の弟子たちが本当に素晴らしい音楽創りをされています。今回はクラリネット奏者の三浦幸二さん、サクソフォーン奏者の浅利真さんにも私の協奏曲シリーズを演奏して頂くためにゲストとして同行して頂きました。カセサート大学ウインドアンサンブルの指揮者でありNontri Orchestra windの音楽監督でもあるスロポーン先生は私の知る限りアジア諸国で最も深い音楽創りをされる方だと思います。新子先生から子供の頃に習った音楽創りを更に発展させて特殊な基礎合奏も見学させて頂きましたが本当に驚きました。「こんな基礎合奏があるんだ、確かに必要な練習かもしれない、でも日本の生徒たちは果たしてできるか…」と、三浦さん、浅利さんも絶句していました。私が指揮をさせて頂いたのはNontri Orchestra windと今回の演奏会のために選抜された15歳〜20歳までのユースバンド。響宴の委嘱作品として作曲した【タイ北部民謡による狂詩曲「ラン・パーン」】も現地で演奏させて頂きました。海外の作曲家が日本の民謡をモティーフにして作曲した時に何となく違和感がある場合が多いように、私の行った行為は現地の人に違和感があるのではないかと心配していましたが「タイの民謡をよく選んでくれました、そしてタイの民謡が八木澤さんらしいタッチでコラールにまでなっている、日本とタイの友好の証です」と予想以上に喜んで頂けホッとしました。

今回の演奏会のために私達のグッツまで制作されていました。演奏会終了後にはテレビ局の取材(下記に現地テレビニュースを載せました)や何百人という人々に一生懸命サインをしたり休む間も無く活動を行いましたが、毎夜3人で遅くまでホテルのBARで反省会をしながら「翌日はもっと良いものにしよう、もっとタイの人々に喜んでもらおう」と目標を考えて行くのも武蔵野音楽大学出身の仲間たちとの長い付き合いだからこそできること。日本とは異なり本番前に充実したリハーサル室がある訳でない、しかも音出しも満足にする時間もない中で、一緒に聴衆に笑顔でサービスをする2人は本当に素晴らしい仲間だと思いました。演奏も素晴らしかったですが「人気」とは技術や表現を超えた人間性にあるのだと改めて学んだ旅となりました。さて、これからは日本はコンクールのシーズン。私もしばらく海外遠征はお休みして国内のバンドの熱い演奏を聴かせて頂きたいと思います!

【タイのテレビニュース】

○ 北海道へ!

6月 19, 2012 By: S.Yagisawa Category: 日記

武蔵野音楽大学同期であった現在、北海道で中学校の先生をしている成戸幸輔くんに頼まれて北見吹奏楽団の創立30周年記念委嘱作品を手がけることになりました。今回は打合せと団の雰囲気を感じるために北見まで遠征!久しぶりに成戸くんとお会い出来たのも良かったですが、音楽監督の松田彰光先生のご指導は素晴らしく大変勉強になりました。松田先生とは何度もお会いしたことがあって貴重なお話を伺う機会はありましたが、実際に指揮をされてご指導されているのを拝見出来て本当に良かったです。「吹奏楽指導」というよりも「音楽指導」といった内容の濃いレッスンでした。何と松田先生は成戸くんの師匠だったようです。練習終了後は懇親会!刺身はやはり美味しかったです!

せっかくなので翌日は鉄道で札幌へ4時間半かけて大移動!香港や台湾に行けてしまう時間を費やすのはどうかとは思いましたが…せっかくなので。札幌ではスープカリーを食べたり信玄のラーメンを食べるなどリラックスをしたり友人に会ったりしました。タイに行くまでに美味しいものをたくさん食べなくてはという想いでした。。。

□ ロンドンへ!

6月 12, 2012 By: S.Yagisawa Category: 日記

アムステルダムからロンドンへ飛行機にて移動!ロンドンはあくまでも日本に帰る飛行機の中継地としての滞在。今までなかなかお会い出来なかった方に会ったり、作品の題材になり得る観光など若干の休暇も含めての数日間。飛行機の窓か見た景色はとても美しかったです!

飛行機が遅れフランスのサクソフォーン奏者のジェローム・ララン氏、そして氏と先日結婚したばかりの武蔵野音楽大学同期の保井理恵さんとのディナーに間に合うか微妙な時間。入国審査もオリンピック前だからか質問も多く長蛇の列。ヒースロー・エクスプレスという便利な電車とタクシーを利用して何とかホテルに到着!ホテルの隣には図書館やセント・パンクラス駅やハリーポッターでお馴染みのキングス・クロス駅があります。

保井さんのお薦めのJamie’s ITALIANというイタリア料理店へ!予約しないと入れないようなレベルの人気ぶり。ロンドンは食事が美味しくないと多くの人に言われましたが決してそんなことはありません。きちんとした料金を支払えば美味しい料理には出会えます。結婚のお祝いデイナーとなりました!尚、ララン氏は夏にシンガポールで開催される吹奏楽フェスティバルで台湾のバンドと私の「サクソフォーン小協奏曲」を演奏してくれるようです。

翌日もララン氏ご夫妻と共にバッキンガム宮殿にて衛兵交替とおもちゃの兵隊さんパレードを見ました!なんと馬に乗ってのマーチングバンドも登場し、その豪華さに圧倒されました。

ロンドンでは他に行きたいところも無いので、やはりストーンヘンジへ!ウインザー城、バースを回ってストーンヘンジへ行く日本語ツアーがあったので参加して一日旅行。日本語ツアーと言ってもツアー参加するまでのピックアップ時点では英語のみの対応。日本人のバスはどこで待つか、集合時間なども英語で言われてしまうので知らずに日本人ツアーと思って参加すると大変な感じです。あくまでも日本語対応のツアーという意味だったようで多国籍バスでした。予想通り日本人は待ち合せ場所が分からず遅れて到着していました…。しかしながらストーンヘンジはとても刺激になりました。ただ観光地になり過ぎて入場料も取るし、お土産店もあるし、遺跡の周りにロープもあるし…太古の神秘性までは感じることはできず…。こういった遺跡は作品を書く時に歴史的な題材にしないとダメだと痛感する瞬間でもあります。「八木澤さんは世界遺産シリーズを書く時に現地に行って影響を受けて書いたのですか?」と多くの質問を受けますが、あのシリーズは歴史的な題材で書いていて実際には行かずに書いています。書いた後に行ったところも多々ありますが、観光地としての現実を見たらドラマチックな楽想にはならないと今では確信しています。

最終日は飛行機が夜だったので大英博物館へ!とても大きく体力勝負ではありましたがエジプトやギリシャの展示物の迫力は他では味わえないです。無料というのにも驚きました。

今回、ロンドン滞在で最も感動したのはヒースロー空港のブリティッシュ・エアラインズのファーストクラスラウンジ!JALと同じワンワールドグループなのでエメラルド会員の特権で入室できました!噂には聴いていましたが凄い規模で食事、ワインの種類も多い。サービスもとても良くリラックスできる最高の空間でした。今後、ヨーロッパ遠征ではロンドンに滞在しなくても乗換えでラウンジを使用することに決めました。

◆ デ・ハスケの本社を訪れました!

6月 09, 2012 By: S.Yagisawa Category: 日記

アムステルダムに滞在する4日間の短い時間に1日だけ今回の旅の最大の目的でもあったヘーレンフェーンにあるヨーロッパ最大級の大手出版社であるデ・ハスケの本社に訪れました。前日にお会いした楽譜事業担当のロナルド・スラーハー氏よりアムステルダムからヘーレンフェーンまでの往復乗車券は受取ったものの自力で乗換えをしながら2時間かけて現地に向かうのはオランダ入門者には緊張感のあるものでした。ヨーロッパの電車はストライキを起こしたり遅れたりすることが頻繁なので果たしてオランダは…。そんな心配もしながらアムステルダム中央駅に。噂よりも駅の治安は確実に良い。しかも電車の案内が駅に表示されている(すべての駅が明確に表示されていました)かつ、駅員も電車が出発する前後にはホームに必ず現れ不安な旅行者へ案内もしてくれる環境。またオランダ人はとても親切でちょっと尋ねると本当に理解しているかどうか何度も気にかけてくれます。アムステルダムのような大都市はもちろん、どんなところでも英語が通じます。又、英語も日本人に聴き取りやすいスローで明瞭な発音なのでアメリカ以上に安心感があります。さてデ・ハスケのご用意してくださったチケットはファーストクラス。チューリップ色に染まった素敵な車両で冒険を開始!

ヘーレンフェーンに到着してロナルド氏と再会。本社まで車で20分程度。ヴァン・デル・ヴィーン社長 が早速お出迎えをしてくださり作品の出版スケジュールなどデスカッションを行いました。ここまでは問題無くいきましたがその後、様々なニュアンスで細かな質問をされると私の語学能力では厳しい…。英語の全く話せない4年前にハロー!しか言えない状態でシカゴで初対面した時に比べれば、今日ここまで辿り着いたことや出版計画を打合せできるだけ進歩かもしれませんが、この4年間の海外遠征では慣れたとは言え旅行で使用する英語のレベルとビジネスレベルは雲泥の差があると痛感。悔しい思いをしながらも会社内の案内をされることに。正面はあまり大きいイメージは無かったですが実際に中に入ってみると想像を絶する広大な面積。

大きな間取りで数名が配置されるたくさんのオフィス。デ・ハスケのロゴの入ったシャツを着た社員の皆様は活気に満ちて仕事をしています。今まで何となく想像していた会社像とは規模が違い過ぎました。

実際に楽譜を印刷する工場や保管庫の広さも想像を絶するもの。大きなショッピングモールのような空間で圧倒されます。

その他、レコーディングスタジオ、商品の展示、サポートデスク、カフェなど充実し約一時間かけて回り切ったという感じです。こんな大企業と仕事をしていたことに改めて驚きました。日本人の感覚では信じられない規模なので想像しようがありませんでしたが、本当に凄い出版社だと思いました。日本では「吹奏楽の出版社」として知られていますが、実際は吹奏楽はほんの一部という雰囲気…。百聞は一見にしかず、とはこのことでした。。。語学能力で悔しい思いをした気持ちよりも、この語学能力でこの会社と仕事の出来ている奇跡に幸せを感じて社内ツアー終了!

デ・ハスケはゴールデン・チューリップホテルという素敵なホテルもご用意してくれました。ホテル内のレストランで社長とディナーミーティング!ウインドアート出版についてたくさんの質問を受けました。どうやらウインドアート出版の管理曲である「太陽への讃歌—大地の鼓動」が間違ってデ・ハスケに問合せが来ることもあるようで…。日本は一人の作曲家がいくつもの出版社と契約し単曲レベルでレンタル(出版)されますが、アメリカ、ヨーロッパは一人の作曲家が一つの出版社と専属契約を結ぶことが一般的。よってデ・ハスケがヨーロッパから私を売り出していることもあり、消費者は「太陽への讃歌」もデ・ハスケから出版されていると先入観で思うようです。ウインドアート出版が今の勢いでアジアだけでなくヨーロッパ進出していくと、そういった問題も出てくることになるので代表の神長一康さんとは早い段階で方針と対策を練らなくてはなりません。多くの発見と刺激を受けた成長のある一日でした!翌日は社長自らデ・ハスケ車でホテルから駅まで送迎してくださいました!

 

★ アムステルダムへ!

6月 08, 2012 By: S.Yagisawa Category: 日記

6月3日()に地元である千葉県市川市で開催された中学生を対象とした講習会の講師を担当した後、翌日からヨーロッパ(オランダ〜イギリス)へ向かいました。初めて行く2国に加え、慣れぬ国内での電車による一人での大移動もあり多くの経験を積むことのできた10日間でした。今回の旅の最大の目的はオランダのヘーレンフェーンにあるヨーロッパ最大級の大手出版社であるデ・ハスケ本社に行くこと。今回も様々な出会いと発見のある旅となりました。

お馴染みJALを使用しパリ経由でアムステルダムに。パリまで約12時間近くかかりますがビジネスクラスだったので疲れずに行けました。ヨーロッパ線でのビジネスクラスは初めて使用しましたが本当に快適でした。シートも平面になりますし食事も好きなタイミングで何度でも注文できたりと既に「旅」を楽しむことができました。パリからアムステルダムは乗換えの飛行機に乗ってしまえば一瞬で着いてしまう感じ。今回はバタバタして宿泊ホテルへの行き方など調べずに日本を発ったため飛行機内では買ったばかりのガイドブックを読みながら学習。初日は移動日だったのでビール好きの私ならではのハイネケン・エクスペリエンス(ビール博物館)へ!入場料17ユーロを支払えばハイネケンの生ビールが無料で呑める他、様々なアトラクションに参加できて楽しめます。出荷されるまでのビールの気持ちが分かる楽しい博物館でした!夜はネーデルランド・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会を有名なコンセルトヘボウへ聴きに行きました。本番前はお客様がステージに乗ったり奏者が聴衆と共にウェルカムドリンクを飲んでいたりとアットホームな雰囲気。壁が無いだけに客席は満席!終演は22時を過ぎましたが、ここはヨーロッパ。まだ明るく安心、治安も東京よりも良いのでは?と思うほど。

朝になり散歩してアンネフランクの家を見たりクルーズで運河めぐりをしてアムステルダムを満喫。おとぎ話に出てくるような絵のような風景ばかりで素敵です。交通の一日券を購入するとトラム、バス、地下鉄も乗り放題。東京駅がアムステルダム中央駅をモデルにしたと言われるだけあって交通機関も日本と全く同じ感覚で乗れてしまい海外だと忘れてしまうほど。又、オランダはミッフィーちゃんの故郷なので専門店も多数!その他、風車やチューリップなどお馴染みのアイテムが街に広がります。

午後からはオランダ料理レストランでデ・ハスケの楽譜事業担当のロナルド・スラーハー氏と初対面。いつもメールのみで仕事していましたが、はやり顔を合わせるのは重要だと痛感しました。メインディッシュはラム肉のステーキとアスパラガス。本当に美味しかったです!そしてロナルド氏が常任指揮者を務める一般バンドの本番二週間前リハーサルを見学させて頂きました。指揮も素晴らしかったですが歌心のある演奏も素敵!国によって演奏スタイルが違うので勉強になりました!又、既に昨年は「はてしなき大空への讃歌」を演奏して頂いたようで団の皆様も私を知ってくださっていたのが嬉しかったですね!ヨーロッパでの私の作品の演奏頻度が増えていることは各国の団体からのメッセージやYou Tubeを通して把握してはいましたが生で反応があるのは本当に意欲に繋がります。

その他、アムステルダムでは「ひまわり」を見るためにゴッホ美術館を訪れました。とても判りやすい展示の仕方で楽しめました。又、最終滞在日までオールドタイプの風車を見ていないことに気付き、ちょっと外れまで探しに行きようやく発見!ちなみにニュータイプは鉄の骨組みで味気が全くありません…。これは外国人が日本の新しい建物より古い建物が好きなのと同じ感覚なのかもしれませんね…。アムステルダムハ本当に素敵なところでした!ヴェネツィア(イタリア)、バルセロナ(スペイン)と共に何度でも訪れたいところです!