やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for 4月 3rd, 2011

★ 深い感動に感謝〜磯城野の奇跡!

4月 03, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は私の誕生日。昨日の奈良育英中学・高等学校吹奏楽部の生徒さんたちのお祝いの歌で想い出しました。私は今日で36歳となります。この誕生日に私は奇跡の舞台を見ることが出来ました。初めて田川伸一朗先生の指揮する千葉県立市川市立新浜小学校吹奏楽部の【輝きの海へ】を聴いた時と同じくらいの奇跡的な舞台。こんな衝撃は何年も体験していない。10年くらい?こんな新鮮な感覚を体験できる私自身にも驚いたくらいです。「舞台」というのは本日体験したのは「音楽劇」だからです。奈良育英の吹奏楽部顧問である廣岡圭司先生より「ご多忙とは思いますが、どうか恩師の演奏会で八木澤先生の作品を取上げるので翌日に立ち寄って頂けませんか」と頼まれていたことが、きっかけではありましたが、既に先約で兵庫に行くことが決まっていました。ですがお伺いする予定であった六甲ヴェルデ吹奏楽団にご理解を頂き練習時間を少し遅らせて頂くことが出来たので、リハーサルを見させて頂くことが出来たのです。さてこのリハーサルは全体の約半分くらいのみを見ることが出来ましたが、言葉では表せない深い感動に包まれるものでした。音楽劇をされているのは一昨日にお会いした加藤義明先生率いる奈良県立磯城野高等学校吹奏楽部とKII-HINTファミリー・ウィンドアンサンブルの皆さん。脚本・演出は現在、新しい合唱曲の詩を依頼している山本まはるさん。演技、演奏、脚本、演出、大道具、小道具など全てに渡って細かな気配りがなされていて現実とは思えない舞台。しかも絶えず温かい空間に包まれている。知らず知らずのうちに舞台の作り出す世界に自分が入っていってしまう。作曲を仕事とする立場上いつも客観的な分析をどこかで行う自分がいますが、そういった感覚さえも失うほど。正直、こんな素晴らしい舞台は生まれて初めて見ました。しかしながら公演は小さなホールで1回きり。本当に勿体ない。。。まだまだ世の中知らないことがあると改めて初心に戻る36歳です。一瞬で心を幸せにする奇跡の舞台。時間の関係で全て見ることが出来ませんでしたが本日舞台を見ることが出来て心より光栄に思います。

午後は六甲ヴェルデ吹奏楽団の第20回記念定期演奏会委嘱作品【夢の華—六甲山に咲き誇る】のリハーサル。なかなか練習日が合わず本番直前になりつつある本日に伺うことになりました。ベテランの深田哲也先生による音楽創りを基に私のイメージをお伝えしディスカッションする方向で練習。メンバーの皆さんはとても反応が早く基礎能力も高いのが印象的。この作品は重い重力のある前半から重力が軽くなる後半へ動機がハズルのように散りばめられながら展開する作風。作曲にあたって“神戸”“山と海”“異文化”“輝き”“若さ溢れる”“泣けるフレーズ”というキーワードが団から寄せられました。作品は定期演奏会5月8日(日)【詳細】に世界初演となります。私はシンガポール吹奏楽コンクールの審査を終えて兵庫へ直行します。深田先生の深い音楽創りと団の皆さんの情熱的な演奏を聴くのが今から楽しみです。夜は深田先生や各パートの代表者と共に懇親会。皆さんとても良い方ばかりで楽しい時間を過ごすことができました!ありがとうございます!