やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for 9月, 2010

☆ 東北大会!

9月 11, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日も徹夜ですが福島県郡山市へ!吹奏楽コンクール東北大会を聴くためです。今日は全日本吹奏楽コンクール3年連続出場した東北福祉大学吹奏楽部が招待演奏をする日で【「ひと夏の恋」〜けやきの気に抱かれて…】が世界初演となります。郡山駅に16時に到着して福島の吹奏楽指導者でお馴染みの二階堂卓さんと待合せをして一緒に会場へ。到着するとちょうど「大学の部」の始まる時間。東北福祉大の招待演奏は18時からですが、せっかくなので大学全6団体を聴かせて頂くことにしました。審査員席の近くがちょうど空いたので同じ視点で聴けるように座席確保。審査員でいらしていた作曲家の福島弘和さんにも久しぶりに再会!出演した6つの大学は技術的には大体同じくらいで、それぞれに良い面を持った演奏だったので代表1つを選ぶのは「難しい!」という印象。言い換えれば視点が変われば評価するポイントが違うので、どこの大学が代表になってもおかしくない。個人的には大学生らしいフレツシュな演奏をしていた山形大学と弘前大学の演奏が印象に残りました。東北福祉大は今回も素敵な演奏をしてくれました。今回の作品はコンクールの自由曲になるタイプのものではなくフレッシュで温かいコラールベースのもの。音楽監督である松崎泰賢先生の熱い音楽創りと学生さんの想いの込められた演奏が楽しめました。

終了後は仙台へ一緒に行き打上げに参加。先日伺った北海道教育大学釧路校吹奏楽部サックス吹きであるお団子娘“みっぷ”が山形出身ということもあり聴きに来てくれていたので、一緒に打上げに参加。松崎先生や福祉大メンバーに紹介して交流を広げて頂きました。二次会は松崎先生のいつも利用されるダイニングBAR。ワインと共に美味しい料理を楽しみましたが、徹夜続きだったので眠気との戦い。

気づくと既に深夜2時となっていたので“仙台っ子”ラーメン終止!with 餃子!そして松崎先生と秋の打合せを!東北福祉大学は福岡工業大学と共に11月27日に福岡にてジョイントコンサートを開催することになっています。大学の先輩であり福岡工業大学の指揮者でもある柴田裕二先生にお会いした時に“東北福祉大の学生さんから3出休みで何か記念になることをしたいと相談されていて”とお話したら“松崎先生はよく存じていますしウチで宜しければぜひ一緒にジョイントでも”とおっしゃてくださり、その場で松崎先生へお電話してこのような面白い展開になりました。地域を越えた学生さん同士の交流はコンクール以上に想い出に残るものになると思いますし大切なことですね。現在は学生さん同士で企画を練っているとのこと。どんな演奏会になるのでしょうか!ちなみにラーメン屋で打合せした内容は、福岡ではどこのラーメン屋に行くかということ、そして佐賀県の呼子までイカを食べに行かなくてはといった「食」に関することのみ。ホテル到着、深夜3時。今日はしっかり寝れます。

● フィオーレ!

9月 10, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日も徹夜ですが、今月末に初演されるフルート4重奏【テルミニ】の初演のための練習に立会うために松戸へ。【フィオリトゥーラ】【コロラトゥーラ】の委嘱団体であるフィオーレのメンバーと久しぶりに再会!8月末に完成したにも関わらず既に素敵な演奏になっていて、さすがプロという感じです。練習終了後はミスタードーナツに行って当日の流れなど打合せをしました。ミスタードーナツ、大学時代に1度だけ入間店に訪れたことがあるだけで今回で2回目。こんなに種類がたくさんあるとは知りませんでした。記念にドーナツの写真も!そしてフィオーレのメンバーも撮影!演奏会は9月25日、今から楽しみです!

その後、千葉県立松戸秋山高等学校へ。少し早めに到着しミーティングまで時間があったので吹奏楽部の練習を突撃訪問(今回は吹奏楽部とは別件で同校を訪れています)!どうやら学園祭の練習をしているようでポップス中心の選曲。少人数でしたが生き生きとした音楽創りで楽しめました。しかしながら音楽室が恐ろしく暑い…。8月はもっと暑かったのでしょう…。まだまだ音楽室に冷房がない学校は多いです。年々、気温が異常に上がってきているので身体も楽器も危険を感じます。シンガポールのように全ての学校の教室に冷房が設置されると良いですね。気温は日本も同じくらい暑くなってきているのですから…。

▽ 新作がいくつか完成!

9月 07, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

8月のローマ滞在中は〆切に追われていたこともあり早朝から作品のスケッチや構想を練っていました。その結果、数日前に合唱曲【光を抱こう】が完成しました。これは1月に千葉県で開催される全日本合唱教育研究会全国大会のためのクラス合唱向けの新作で教育芸術社より出版されます。なかなかテーマに相応しい詩が見つからず、【あすいう日が】でお世話になった詩人の山本瓔子先生に相談したところ、ご多忙にも関わらず新作の詩を書き下ろしてくださいました。とても素敵な詩なので今から歌われるのが楽しみです。この他にも合唱曲は年内に2曲書くことになっているので、再び詩を探しているところです…。吹奏楽曲とは違った苦労。スコアの段数は少なくて良いのですが。

さて同じくローマでスケッチした作品フルート4重奏曲【テルミニ】も完成しています。既に親しまれている【フィオリトゥーラ】【コロラトゥーラ】と同じフルートアンサンブル・フィオーレの委嘱シリーズとして作曲していますが、今回はアルトフルートやバスフルートも使用した作品。「テルミニ」とはローマの玄関口とも言える中央駅の名称。第1楽章:ランチタイム、第2楽章:月の灯りにて、第3楽章:教会へ向かう人々、第4楽章:ショッピングとコミカルな作風となっています。初演は9月25日とまもなく!又、2009年フルートコンヴェンションのアンサンブル部門(音大卒の部)で第1位を受賞したフィオーレは同曲を含むCDレコーディングを企画しているとのこと。今から楽しみです。

本日、完成したのは福岡県立嘉穂高等学校吹奏楽部創部80周年記念委嘱作品【ファンファーレ「未知への飛翔」】。オープニングに相応しい作品をとのことで華やかな5分程度の作品となっています。同吹奏楽部とは委嘱を頂いた後に4月末から5月初旬にかけての台湾の演奏旅行で偶然にもご一緒。私は台湾の一般バンドの客演指揮でしたが、嘉穂高校はゲストとしての単独ステージ。私は舞台袖でじっくりと彼らの演奏を聴かせて頂いたので作曲する上でとても良い機会でもありました。顧問の伏見宣秀先生とは夜のドリンキングパーティー(宴会)でも何度もご一緒できたので、作品についての打合せも現地で出来ました。しかしながら作風は台湾とは全く関係なく…。初演は10月2日、3日の定期演奏会にて。私も福岡まで駆けつけます!ちなみにクラリネット奏者の三浦幸二さんも台湾にてお酒の勢いもあり「僕も聴きに行きます!」と伏見先生にお話ししていましたが、、、今回も三浦さんは現れるのか!

デ・ハスケ新譜!

9月 06, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日、オランダよりデ・ハスケ社の新譜CDが到着しました!タイトル&メインは「ヘラクレス」という大作でTom De Haes氏の作品。他にも国内でも人気のJan Van der Roost、Jan de Haan、Jacob de Haanの各氏の新作も収録それていますが、Otto M.Schwarz氏の“Terra Vulcania”という作品が特にドラマチックで印象的。これらの豪華な面々と共に私の作品は【「ヴォヤージュ」—夢と冒険の翼】“Voyage – Flight to a Hopeful Future”が収録されました。演奏はランダ王立陸軍ヨハン・ヴィレム・フリソ軍楽隊(指揮:ノルベール・ノジー)で前回のレコーディングと同じく歌心のある木管と力強く華やかな金管がとても印象に残ります。日本人の作品は私の曲のみだったためか日本語解説が無いのが残念ですが、インパクトのある曲ばかりでお気に入りのCDとなりました。

又、同じくデ・ハスケより【吹奏楽のための交響的詩曲「モーセとラメセス」】“Moses and Ramses”の出版された楽譜サンプルも到着しました。こちらのCDはまだ発売されていないようですが現在準備中とのこと。このCDはJan Van der Roost氏の“From Ancient Times”(日本ではTADウィンドシンフォニーが「いにしえの時から」のタイトルで初演)がメインとして収録されていて、演奏は有名なオランダ王立海軍音楽隊、そして何と日本語解説付きのようです。シカゴのミッドウエストクリニックに向けて、これからどんどん楽譜やCDが発売される時期になります。

しかしながら現在作曲中の作品なかなか進まず…。今日はお昼に地元でラーメンを食べました。自宅の近所ですが、どの時間に行っても混んでいるかつ冷房も無いので、ちょっと…という感じなのですが、ついつい癖になってしまいます。来週からは再び台湾への遠征。その前に吹奏楽コンクール東北大会へ東北福祉大学の招待演奏の応援など、何かと準備が大変な毎日です。

◆ ナスカ!

9月 04, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

私の作品に【「ナスカ」—地上に描かれた遥かなる銀河】というエネルギッシュな作品があります。難曲かつスタミナを要する曲なので日本ではあまり演奏される曲ではありませんが、昨年のミッドウエストクリニック(シカゴ)に行った時に【マチュピチュ】と共にアメリカではとても親しまれていることを知り、嬉しさよりむしろ驚きを感じたことを今でも覚えています。この2曲のお陰で海外の多くの指導者にお声をかけて頂き、ビクビクしていた初めてのアメリカ遠征が想い出深いスタートになりました。今日はそんな重要な作品【ナスカ】を書くきっかけになった習志野ウィンドオーケストラで同曲の初演指揮者を務めてくださった海野修さんに5年ぶりに再会しました。海野さんは楽器店の営業マンという本業もあることから、私は中学時代から海野さんの存在をしっていましたし、当時、全国大会の常連であった習志野ウィンドオーケストラの演奏会には欠かさず出席していたほどです。だからこそデビューして間もない時期に海野さんから【ナスカ】の委嘱を頂いた時は本当に嬉しかったものです。

そんな海野さんから8月末、ローマから成田空港に到着と同時に“急なお願いで申し訳ありませんが…”とお電話を頂きました。現在【輝きの海へ】を練習している淑徳大学吹奏楽部への激励を頼まれたのです。もちろん今からでは土日祝は先約があり平日もなかなか厳しい…。ですが、ちょうど運良く本日の午前中のみ、時間が調整できたのです。実は同大学の【輝きの海へ】は偶然、千葉県大会を聴かせて頂いていました。学生指揮者による演奏でしたがとても表情豊かで音楽的。とても記憶に残る素敵な演奏だったのです。そんなこともあり今日はもう一度、そんな演奏が聴けること、初めて学生さんたちに会える楽しみ、そして海野さんに再会する喜びでいっぱいでした。海野さんがわざわざ自宅付近までお迎えにいらしてくださり大学のある蘇我までご案内。車の中では想い出の話題ばかり。そして演奏を聴くと!とても温かいサウンド!ちょっとポイントを説明すると、すぐに反応できるし意欲的。何よりも素直な雰囲気のあるバンド。学生さんたちだけでここまで音楽を創ってきたとは思えないくらい素敵な演奏でした!今後も応援しています!写真は海野さんと学生さんたち。

◇ 9月中!

9月 03, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

なかなか作品が進まず…。自宅に集中していることができないので仕方が無いですが、いたとしても順調に進むとは限らない。それが作曲というもの…。さて9月に入りましたが今日は6月中、正式名称は足立区立6月中学校へ行ってきました。実は7月にも一度伺ったのですが私の都合の関係で時間に制約があり、練習の後半を少し焦る形になって終わってしまいました。ですので、もしコンクールで次の大会に進むことになったら再び激励に、とお約束して帰りました。見事、都大会進出を決めた同校へお祝いの気持ちもこめてクラリネット奏者の三浦幸二さん、サクソフォーンの浅利真さん、そしてお引き合わせをしてくださった方でありサクソフォーン奏者の鶴飼奈民さんといった豪華なメンバーにて激励に伺いました。顧問の新谷成子先生と生徒さんは中学生らしい明るい音楽創りをしていたのが印象的でした。まだまだ課題はあるものの今後の成長が楽しみなバンドです。写真は生徒さんたちにサインを求められる三浦さん、浅利さん。

夜は同校の卒業生のお父様が経営されているお寿司屋さんへ。かなりスゴイ!次々と感動的な刺身が姿を現し、惜しみなくお腹へ運ばれて行きました。 調理師免許を持っている浅利さんは分析をしながら我々に解説を。これらは本当に素晴らしく、なかなか食べれない味でした!素敵な演奏、美味しい食事ができて幸せ。

鶴飼さんが車で来ていたこともあり車で20分くらいの距離にある私の地元まで送ってくれました。電車だと乗換が本当に大変…。助かった!と、帰らずに三浦さん、浅利さんと4人で再び乾杯!2次会は行き付けのBARにて。私達はイタリアのワインを呑み、鶴飼さんはノンアルコールの究極カクテルを!この4人は武蔵野音楽大学時代からの仲間。懐かしい話からお互いの今後についてなど信頼できる一緒に頑張って来た仲間ならではの話で盛り上がりました。最終的に三浦さんとラーメン終止にて深夜2時に解散。とてもハードな一日でしたが、また明日からリフレッシュして作曲できそうです!