やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for 6月 13th, 2010

☆ 第11回東関東選抜吹奏楽大会

6月 13, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日は厚木市文化会館で開催される第11回東関東選抜吹奏楽大会の当日。私は東関東高等学校選抜バンドの客演指揮をするため残された3時間の練習のため厚木中学校体育館に向かいます。昨日の2時間の公開リハーサル、そして今日の午前中の練習のみで夕方の本番を迎えるのはなかなか大変なこと。昨日までにアンサンブルの練習が物理的にできない打楽器パートが特に苦労しました。特殊な効果をねらった奏法の説明にも時間を要しますし、テンポアップした時のマルチパーカッションの組合せはセクション練習をしてからの合奏でないので時間が足りません…。かといって打楽器だけの練習もしている時間も無く、お昼休憩の時に時間を取って打楽器セクション練習をしたり、合奏で打楽器を取り出す時には管楽器パートの皆さんには歌で一緒に参加してもらうなどで、なるべく時間に無駄のないように練習を進めました。生徒さんたちの集中力は大変素晴らしいく指摘したことはすぐに改善されるので「もう少し時間があれば!」という想いと、「今ここでできることは何か」という想いで私自身の気持ちの葛藤があります。今回はコンクールではない。完璧な演奏を目指しても仕方が無い。このメンバーで本番を迎えるのは最初で最後。たった一回だけのバンド。ですが、たった一回が一彼らにとって一生の想い出になれば素晴らしいことです。だからといった私が「これぐらいでいいや」と妥協してしまうことは、意欲的な彼らに失礼ですし、作曲家としての想いが彼らに伝わらないと思い、タイムリミット限界までできる限りのことを伝えました。会場に着いてからミーティング。音は出せなくても打合せはできます。最後の確認とインペクの、さだっちからの熱い一言をもらい記念に写真を撮ってチューニング室へ。チューニング室では30分ほど時間がありましたが、チューニング係の、あきかぴょんに手短かにチューニングしてもらい残りの時間は各パートリーダーに激励の言葉をもらうことにしました。再び和やかな雰囲気になって私も「本番は細かなことに気にせずお互いの呼吸を感じた音楽をしよう!」とだけ伝え舞台袖へ向かいました。

本番は私は当然、客席で聴いていないので、どんな演奏に聴こえたのか正直判りません。午前中の体育館とホールでは音響は全く違うし、細かな事故もありました。ですが、生徒さんの集中力は一番のピークに達していましたし、演奏中に指示を出したことにも反応が良く「作られた音楽を発表する」というよりも「この場で音楽を作っていく」といったライヴ感のある演奏になったと思います。確実に言えることは昨日初めて顔を合わせたメンバーによる演奏には聴こえない音楽になった、ということです。彼らがコミュニケーションをしっかりと取り、お互いの気持ちやタイプを感じ取り、そして音楽面でそれを生かすことが出来たことは素晴らしいことだと思います。それぞれの学校へ明日、帰ってからもこの経験は生きるのではないかと思います。演奏終了後に最後のミーティング!「やぎりんゲーム」「やぎりん締め」にて解散。名残惜しいのか、なかなか皆さんは帰ろうとしませんでしたが、引率の先生と共に少しずつ解散。最後まで見送って無事に演奏会を終えることができました。私自身とても勉強になり楽しい時間を過ごさせて頂きました。メンバーの皆さん、そしてこのような機会を与えてくださった東関東吹奏楽連盟の皆様に心より感謝します。写真は実際には演奏をしていませんが裏方としてメンバーを支え協力してくれた神奈川県立愛川高等学校吹奏楽部の皆さんと顧問の但野豊先生。一生懸命頑張ってくれたのでCDを贈呈。

厚木駅で偶然にも引率中の千葉県立松戸六実高等学校吹奏楽部顧問の吉田直先生とバッタリお会いして、地元の本八幡駅で臨時打上げを行うことに。時々私が利用する寿司屋をご紹介しカウンターにて美味を堪能。吉田先生にはデビュー時代に大変お世話になりました。ですが、こうやって吉田先生と2人で呑むのは初めてかもしれません。想い出話をしているともう22時。2次会としてBARへ。吉田先生にハイランドパークやカルヴァドスをご紹介!私はワインを楽しみました!とても充実した1日でした!