やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for 1月, 2010

☆ 尚美ウインドフェスティバル2010

1月 24, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は「尚美ウインドフェスティバル2010」で【サクソフォーン小協奏曲】が初演されるため、というか自分の指揮で初演するため王子にある北とぴあへ向かいました。開演は15時ですが10時からリハーサルのため早くにホールへ着く必要があります。今日も朝まで徹夜だったので眠気が来る前に余裕を持って出発!電車で仮眠を取りながら現地へ向かいます。到着するとソリストの中村圴一先生は既に到着されてコンディションの調整をされていました。リハーサルは時間の関係で20分弱要点を確認する程度しかできませんでしたが、佐藤正人先生がご自信のリハーサルの前にも関わらず立ち会ってくださり温かい激励を頂くなどで充実した時間となりました。私の担当する1年生バンドの次にリハーサルをするのは佐藤先生指揮の2年生バンド。こちらでも【未来への緑風】を演奏してくださりますが、ドラマティックな音楽創りで本番が楽しみな様子。写真は佐藤先生との打合せの様子(撮影:尚美企画広報室)。

会場には同じく新作の初演される作曲家の広瀬勇人さんもいらっしゃいました。広瀬さんとは十数年の付き合いになりとても仲良しですが、今年は尚美の出勤日がちょうど入れ替わりになっているため久しぶりの再会です。広瀬さんの作品は加養浩幸先生指揮するアカデミー学科(基本的に3,4年生中心)です。本番は私自身が出演者なのでバタバタしてゆっくり聴けないと思いリハーサルをじっくり聴かせて頂きました。作品も広瀬さんのカラー満載でしたし演奏も見事な仕上がりでした!写真はリハーサルを聴かれた佐藤先生が広瀬さんへスコアを基に確認している貴重なワンシーン。初めて聴いた曲を一瞬で理解して的確なお話をされている様子は、さすがでした。

本番まで、当然ながらかなり時間が空きました。一年生バンドの指揮者に若くし就任されたバンドディレクター、高梨裕久先生と一緒にお弁当を食べながら打合せをしたり、学生さんとお話ししたり、会場に早くから着いていたお客さんである高校生と遊んだり、サインしたりして本番の時間を迎えました。【サクソフォーン小協奏曲】は中村先生のソロは素晴らしいのはもちろん、何よりも1年生バンドの演奏が集中力があって本当に良かったです。私も気合いを入れて本番を迎えましたが、学生さんの意気込みと努力がそれを上回るほどのもので良い緊張感のなか初演を無事に終えることができました。まだ高校を卒業して1年も経っていない学生さんが、参考音源の無い“世界初演”の作品を数回、数時間で本番を迎えることは本当に大変だったと思います。しかし、それを感じさせない演奏を本番でしてくれた彼らに心より感謝します。尚、【サクソフォーン小協奏曲】はその初演を聴かれたことがきっかけとなり、千葉県立鎌ヶ谷高等学校吹奏楽部の定期演奏会(3月30日)において再演されることになりました。サクソフォーンの独奏にはヴィーヴの浅利真さんをお迎えして、再び私の指揮での演奏となります。今回、惜しくも聴けなかった方はぜひご来場ください!開演まで浅利さん、私と遊びましょう!

☆ 尚美の授業

1月 20, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

昨日と今日は東京ミュージック&メディアアーツ尚美(来年度より尚美ミュージックカレッジ専門学校へ校名変更)へ出勤。本日水曜日は毎週ある専攻音楽史とアンサンブル実技の授業ですが、昨日は1月24日(日)に開催される「尚美ウインドフェスティバル2010」という尚美の4つのバンドの合同演奏会で世界初演される【サクソフォーン小協奏曲】の最後の練習日。“最後”というと“仕上げ!”という感じに聴こえますが、練習に使用で来た時間は3回で、しかもそれぞれが1時間弱といった感じ。当然ながら限られた時間なのでソリストを務めてくださるサクサフォーン奏者の中村圴一先生との打合せやバンドとのバランスに関することを最優先しなければならないので、バンド自体を細かく練習する時間はなかなか手が届きません。 しかも今回の作品は【マリンバ協奏曲】と関連させて書いていることもありバロックのスタイルをとった楽想となっています。その場面は吹奏楽ではあまり出て来ない、どちらかというと古典的なオーケストラで登場するようなフレーズが多いためシンプルなメロディーとリズムであるがゆえに本当に難しい。中村先生も演奏する学生(1年生バンドが担当)も熱意を持って演奏してくださっているので私も客演指揮としての自作自演を誠意を持って務めたいと思っています。写真はカデンツァを考案中の中村先生。今回は普段サックスでは聴くことのできないプロならではの高音域や技術が存分に楽しめます。又、尚美誇る吹奏楽指導者の加養浩幸先生、佐藤正人先生の指揮による演奏やマーチングバンドなど盛りだくさんのプログラム。お時間のありますかたはぜひ聴きにいらしてください。

そして本日は通常授業。まずはこのワンチャンの写真。何に見えますか?これは1年生の女の子が持っていたフルートのケースなんです。私が学生の頃はこういったデザインは見ることができませんでしたが最近は色々と進化しているものですね。どう考えてもフルートが入っているようには見えません。面白いですね。

授業の合間に同じく「尚美ウインドフェスティバル2010」で演奏する佐藤正人先生のバンド(2年生)の練習に少し遊びに行きました。佐藤先生は今回【未来への緑風】を演奏してくださるのですが、やはりさすがです。ほんの3分くらいの前奏曲ですが、佐藤先生ならではの壮大なドラマチックな表現になっていて驚きました。そして私の大好きなシャミナーデのフルート協奏曲も演奏するというのでこちらも聴かせ頂きましたが、本当に絶妙な演奏!2年生バンドは私の出演する1年生バンドのすぐ直後の演奏。私もすぐに客席に行って聴かないといけません!再び教室に戻り授業。何と終わる時間は20時30分。帰ろうとすると学生さんたちがアンサンブルの練習をしているというので、ちょっと遊びに立ち寄ると昨年教えていたメンバーばかり。ヴィヴラフォンとハープで名曲を聴かせて頂きました。さて、帰って作品の続きを書かなくては!

◇ 武蔵野音大コンサートバンド!

1月 16, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日も徹夜で朝まで頑張り、いつから今日なのか判らない感じでスタート。JALの株主であった私は経済的にも大打撃を受け問題解決に無駄な時間も使ってしまいました…。又、なかなか落ち着いて自宅にいれないので作品の進みが芳しくありません…。常に追われている感じです。作品の〆切に追われている精神状況は自分との戦い。井戸の底に閉じ込められているような密閉した息苦しさがあり本当に辛いです。もう駄目だ!といつも諦めかける自分もいますが、作品を心を込めて演奏してくれる現場を普段から見ているからこそ、逃げることはできません。頑張っただけ良いことが必ずありますから。でも眠い…。

さて、今日は母校である武蔵野音楽大学コンサートバンド(通称Bブラス)の公開授業(ベートーヴェンホール)のゲスト出演。本年より恩師でもある佐藤正人先生がコンサートバンドの講師として就任されたことから、早速秋の本番では感動的な【太陽への讃歌—大地の鼓動】を聴かせて頂き、本日はファンファーレ【若雉子は大空高く舞いて】【ホワイト・パスポート】の2曲を演奏してくださいました。本年度最後の授業ということもあり公開の形式をとって現役の学生さんに作曲者から直接メッセージを届けてもらいたいという佐藤先生の教育的な配慮からなる特別企画でした。本日まで作品を練習する時間はたったの3回だけということでしたが、学生さんは佐藤先生の指揮にピッタリと呼吸を合わせ、とてもクォリティの高い音楽創りをしていました。そしてそれは先生が学生さんからとても慕われていることが判るような光景でもありました。佐藤先生の指揮だからでしょうか。いつもながらの情熱の込められた感動的な【ホワイト・パスポート】を今日も聴くことができました。デビュー当時、毎週のように佐藤先生の吹奏楽指導のレッスンを見学させて頂き、たくさんのことを質問し教えて頂いたことを改めて想い出す一日となりました。朝まで追詰められていた心境でしたが温かい時間と将来ある学生さんたちと出会えて新鮮な気持ちで再び作曲ができそうです。それにしても武蔵野音大のコンサートバンドは今後が楽しみです!現役時代に佐藤先生に出会える学生さんたちが羨ましい!打上げは残念でしたが途中で中座させて頂き、再び作曲に集中です。本日も眠れません!でも、その前に地元でラーメン終止を!

◎ 名古屋での講習会!

1月 11, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は名古屋地区の先生方の企画する講習会がウインドアート出版の協賛のもと開催されます。“2010吹奏楽の新レパートリーを探る”という名の如く、新譜の公開レッスン、新譜紹介コンサート、楽譜やCDの展示など一挙に行われました。午前中はモデルバンドを務める名古屋市立東港中学校吹奏楽部へ訪れ簡単な打合せをさせて頂きましたが、顧問の三浦聖司先生はとてもユニークな方で生徒さんも明るく楽しい時間を過ごさせて頂きました。同バンドは【眩い星座になるために…】をとても良く歌い込んでくれていました。お昼は先生方と“王府めん”というのを食べました。ラーメンの仲間です。これもとても美味しいですが、お腹いっぱい。ホテルの朝食もたくさん食べ過ぎていたし、何よりも昨日のラーメンもまだ消化されていない感じ。午後は指揮をするので食べるのを控えるつもりでしたが、先生方の薦めもありチャーハンやシューマイまで食べてしまいました。。。

講習会は私の担当のコーナーではご要望が多かった「大編成の作品を少人数で演奏するためにどうすれば良いか」「コラールの表現方法に関して」という内容を中心に行いました。会場のお客さんに直接尋ねてみた結果、20名以下の部員で頑張っている生徒さんも多数いたようなので名古屋市立東港中学校吹奏楽部の生徒さんには【眩い星座になるために…】を16人で演奏して頂くといった実験も行い、優秀な生徒さんたちは見事な演奏をしてくれました。又、普段、少人数バンドを指導されていて大編成バンドの指揮をされる機会の無い先生に、舞台にいらして頂きコラールを指揮して頂くなど参加型の講座にも発展。名古屋南高等学校吹奏楽部は作品の成り立ちや裏話をするための断片的な演奏にご協力頂きましたが、とても熱い演奏をで八木澤作品の特徴をしっかりと客席に届けてくれました。そして客席に駆けつけてくださった名古屋ウィンドシンフォニーの三浦幸二さんにも臨時に舞台上にいらして頂き、演奏家サイドならではのワンポイント・アドバイスをして頂きました。客席には200人ぐらいの受講生がいらしていたようですが、本当に熱心に聴いてくださっていて嬉しかったです。講習会終了後も多くの受講生が質問をしに尋ねてくださり、やりがいのある充実した時間を過ごさせて頂きました。今回の講習会と新譜紹介クリニックはNPO法人吹奏楽振興ネットワーク“Bild Net”が映像として収録していますので、数ヶ月後にはインターネット配信が予定されています。ご興味のある方はぜひご覧くたさい。

終了後は撮影をしてくださったBild Net”の皆さん、そして講習会にいらして頂いた先生方と臨時の懇親会。名古屋ウィンドシンフォニーの丹治清貴さん、CD【ペルセウス】に収録された【散歩、日傘をさす女性】のピアノを弾いてくださった長井美香さんも駆けつけてくださりCD発売記念の打上げがようやくできました。もちろんウインドアート出版の神長さんご夫婦も一緒です。名古屋名物をたくさん食べましたぁ。

写真は三浦さんと暁中学校吹奏楽部の佐藤先生。私は21時過ぎの新幹線で千葉に帰って作品の続きを書く予定でしたが、気づくともう新幹線の時間まであと少し、身体も痛いし疲労もあり風邪気味…。わざわざ私のためにいらして頂いた皆さんともまだきちんとお話できていないし、しかも三浦さんとの打合せもまだ終わっていない、、、そんな現状から臨時にホテルをとって身体を休め明日帰ることを決断。作品をお待ちの皆様お許しください…。2次会は三浦さんと打合せがてら2人で行い、その後、お互い疲労があるということで再びホテルの隣に偶然あったマッサージへ。三浦さんは昨日に引き続き寝てしまい20分ほど受付で待ちようやくホテルへ。明日は早く帰って作品の続きを書かなくては。。。精神的には休むことのできない状況です。。。

★ 名古屋へ!

1月 10, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

イタリアから戻り新年初の長距離移動となる地は、名古屋。そう、あの名古屋ウィンドシンフォニーの本拠地であり、団長の三浦幸二さんの拠点として活躍する地域です。遅れている作品を朝まで徹夜で書き続けましたが仕上がらぬまま出発の時間。若干、風邪気味が続いています。声の調子も良くない…。ですが、明日の“2010吹奏楽の新レパートリーを探る”という講習会を成功させるべく任務のもと新幹線で譜読みをしながら移動。新幹線に乗ると時々コーヒーを飲みます。紙コップで300円というのは何となく損した気分ですが、なかなか美味しいのです。

名古屋駅に到着するとお迎え担当の先生方と味噌ヒレカツ定食を食べた後に明日のモデルバンドを務める愛知県立名古屋南高等学校吹奏楽部を訪れました。ちなみに味噌ヒレカツはとても美味しかったです。今日は同バンドと【「ヘリングの朝」〜そして暗闇は光に満ちた…】の練習。3年生が引退した新体制のバンドではありましたが、顧問の加藤眞先生の指導のもと温かく優しいサウンドが得られていて今後の可能性を垣間見ることができました。いくつかのポイントやイメージなどをお伝えしつつ打合せを兼ねた1時間半を終え、その後、三浦さんも来られていたこともあり東海地区では初公開となる「やぎりんゲーム」を行い、優勝者にはCD【ペルセウス】を贈呈しました。かなり盛り上がり生徒さんの表情が明るくなり明日への準備はバッチリ!

終了後は金山駅付近で名古屋地区の吹奏楽部顧問の先生方と懇親会兼新年会。初対面の先生ばかりでしたが既に吹奏楽やアンサンフルで八木澤作品を演奏されている先生も多く楽しい時間を過ごさせて頂きました。写真は名古屋南高等学校吹奏楽部副顧問の佐藤由華先生(ゆかっち先生)と三浦さん。間に写っているのは心霊写真ではなく、ウインドアート出版の神長一康さん。ウインドアートは明日の講習会の協賛をしています。

先生方は明日の準備もあるので一次会で解散しましたが、神長さんご夫婦と三浦さんと4人で別件の問題を解決すべく打合せと称し2次会。その後は三浦さんとラーメン終止!つけ麺の専門店だったらしく量も多い。食べきれず半分、三浦さんに贈呈。その後、身体中が痛いので2人でマッサージに行きましたが閉店間際、20分1000円といったコースで背中と腰を中心にお願いしました。三浦さんはそのまま寝てしまい、なかなか起きず店の方を困らせていました…。さすが。。。20分でしたが、少しはリフレッシュできました!これで明日は頑張れます!

▼ 年賀状!

1月 08, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

イタリアから帰国して自宅に帰ると年賀状がたくさん届いていました。ありがとうございます。これよりしっかりと読ませて頂きます。又、残念なことに私の送った年賀状も50枚ほど宛先不明で戻ってきてしまっていました…。届かなかった皆様には心よりお詫び申し上げます…。また明日より国内ですが旅が続く関係で、きちんとご挨拶できない方も出て来てしまう可能性もあります(住所録を保存するソフトを新しくした関係でトラブルも発生し…)。今年も宜しくお願いします。

ちなみに私はシカゴから帰りイタリアに行くまでの間に年賀状の準備をしポストへ投函しました(画像)。今回のデザインもネオ・クリエイトの村田努さん。福岡県の、くるめシテイブラスの団長、指揮者を務める村田さんは吹奏楽はもちろん、八木澤作品は全てご存知ですし何よりも私の求めているものを確実に描いてくれます。作品集CD【ペルセウス】【死者の支配する国】のジャケットデザインも、ウインドアート関係のCDジャケットも全て村田さんなのです。そうそうウインドアートの金賞祈願の団扇も村田さんの代表作です。本日は更に村田さんへ新アイテムを委嘱しました。完成は春頃なので完成しましたらご紹介しますね!

さて、今日は喉が痛かったので念のために病院へ。1/11には名古屋でウインドアート出版の新譜講習会があるので声が出なくなったら大変…。幸い大丈夫だったようですし、昨年末に行った血液検査の結果も大きな問題ありませんでした。前日にお酒とラーメン終止をしたにも関わらず問題が無いとは不思議でなりません。ただ血小板数がちょっと増加しているようですが…。帰りには久しぶり米と味噌汁、キャベツがたくさん食べたくなったので和幸のカキフライ、エビ、ヒレカツのセットを食べましたぁ。もちろんご飯も、味噌汁も、キャベツも御代わりしましたぁ。ウエイトレスのお姉さんが“御代わりセットですね!”と、とても笑顔だったので美味しく食べれましたぁ。イタリア人も日本人も笑顔は素敵ですね!もちろん今回はチップは必要ありません!

◎ フルートアンサンブル「フィオーレ」

1月 07, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

フルートアンサンブル「フィオーレ」を皆さんはご存知でしょうか?フルートを演奏している人で、この【やぎりん日記】を読まれている方ならばピン!と来たのではないでしょうか。「フィオーレ」とはプロのフルート奏者である阿部麻耶さん、石井美由紀さん、野平加奈子さん、東貴美子さんの4人が結成してできたアンサンブル団体。そして、アンサンブルコンテストで近年演奏されてきている【フィオリトゥーラ【コロラトゥーラ】は「フィオーレ」の委嘱作品、すなわち、もともとは彼女たちのために書いた作品なのです。従来のフルートアンサンブルリパートリーとは異なる雰囲気で書いているこの作品は、まさに八木澤節全開という感じ。ですから、初めて八木澤作品を演奏される方には、どうコラールを奏でるか、どうやって息の長いフレーズを歌い回すのかを理解するのが難しいかもしれません。特に【フィオリトゥーラ】
にはウインドトーンといった特殊奏法も用いていますので。特殊といっても現代音楽の分野では珍しいものではないのですが。そんなことで私のところにも多くの質問が届いたりしていますが、なかなかすぐに全てを返信する余裕が無く…と、思っていたら、この「フィオーレ」のホームページのゲストブックにも質問などが書き込まれているのを発見しました。又、優しく丁寧な彼女たちはブログにも小節番号入りで細かな注意事項や解釈を書いてくれています。ぜひ両曲に取り組んでいらっしゃる方はご覧ください!きっと何よりの戦力になるはずです。

フルートアンサンブル「フィオーレ」のホームページ

ちなみに私はフルートの専門では無いので、楽器の選び方、変え指、アンブシュアなど細かなことについてはお答えすることは少々難しいです(→フルートの専門の方に質問されることをお薦めします)。ましてや“楽器を落としたのですが大丈夫ですか?”とか“顧問の先生とフルート講師の解釈が違うのですがどちらが正しいですか?”とか、現場にいないと答えられない質問はメールを頂いても答えかねます…。私には残念ながら超能力は持ち合わせていません…。又、楽語の意味もご自分で辞典を引いて調べられることをお薦めします。厳しいようですが、その方がより自信を持った演奏につながるのではないかと思います。心より応援していますので、苦労した分、深く感動的な演奏をしてください!

◇ ローマ出発 → 帰国!

1月 05, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

イタリア生活の最終日となりました。普段、食べない朝食を食べているせいか、お酒とカロリーの高いものを食べているせいか判りませんが、とても太ってきていることが判ります。シカゴでも体重が増えて、イタリアでも体重が増えて、、、大変です。そして恐らく帰国したらラーメンも食べると思うので。。。そんな想いを胸に今日も朝食会場へ!日本のバイキングではあまり見かけませんが、今回泊まった4つのホテルは写真のように果物が丸ごと置いてあって食べ放題。カプチーノも美味しく飲めてしまうので、たくさん朝から食べてしまうのです。ただパンは日本のように柔らかく、しっとりしたものではなく、堅く乾いたボソボソしたものが多いです。でも、それもそれで趣きがあって良いです。

ローマ発の飛行機が19時半ということで、朝はゆっくりチェックアウト。又、15時近くまで自由行動なのでホテル周辺を散歩できます。タイムリミットがあるので迷子にならぬようホテル周辺を限定で散策。雨がパラパラ降っていたので傘が必要。でも濡れた傘をスーツケースにしまうのは嫌だなぁ、と我がままな私はホテルのフロントで傘を借りることに成功!日本でもよくホテルの傘を使用させて頂いていますが、言葉は違えど同じパターンが通用するのだと、ちょっぴり嬉しい。ちなみに英語の話せない私が何故この一週間何の不自由も無く想いのままに生活できたか!そう疑問に思う方も多いでしょう。答えは簡単です。イタリアは日本語が通じるのです。といってもナポリとかは知りませんが…。少なくとも私の今回の経験ではミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマの主要都市では大丈夫でした。特にレストラン、ホテル、ショッピング街では日本人だと思うと日本語で向こうから話しかけてきます。日本語での説明なども多く見かけますし、現地の人々が日本に対してとても興味を持っていることが伝わります。街を歩いている日本人も多いですし。慣れているのでしょう。そしてイタリア人はとても対応が親切ですし、誰もが笑顔があって心地良いものがあります。緊急なトラブルに巻き込まれたりすればまた話は変わってきますが、スリにさえ気をつければ観光は語学の心配は入らない感じですね。とは言うものの、唯一通じなかったことがありました。それは2日前の中華料理での“餃子”の注文が伝わりませんでした…。“ギョーザ”と言ってもダメ…。確かドラゴンボールでは“チャオズ”と言ってたかなぁ、と思い言ってもダメ。結局、身振り手振りで伝えるとシュウマイが出てきてしまいました…。次回はギョーザをイタリア語で何て言うのか、せめて英語で何て言うのかを調べておかなくてはなりません。ご存知の方はぜひ教えてください。お昼はホテルのロビーにあるカフェでビールとサンドウィッチを。数時間前にカプチーノを飲んだ時にチップを多めに渡しておいたことを覚えていてくれたようで、もの凄くゴキゲンなウェイターさんは笑顔でポテトチップスやナッツを別にプレゼントしてくれましたぁ。お薦めのチーズハムということで、とても美味しかったです。

空港に到着しチェックイン!シカゴの時の焦りとは真逆。チェックインカウンターにも日本人がいらして全く苦労せず。チョコを買ったり、ビールを呑んだりして時間を潰すとすぐに搭乗時間。写真のチョコレートは空港で薦められた(ここでも日本語で)ものですが、濃厚で美味しい!ですがカロリーの高さをビンビン感じます。飛行機に乗ると行きもそうでしたが映画を見ていたら時間がすぐに経ち、日付変更線を越えて1月6日となり無事に成田空港に到着。シカゴから帰ってすぐのイタリア旅行でしたが、お陰様で体調を壊すこともなく良い経験を積ませて頂く機会となりました。次の海外は3月にシンガポールで開催される演奏会への客演指揮となります。この演奏会にはウインドアート出版の神長一康さんも同行しウインドアートの他の邦人作品も紹介する予定となっています。シンガポールではどのくらい日本語が通じるか、またご報告したいと思います!

☆ バチカン博物館!

1月 04, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

ローマのホテルはヴィスコンティ・パレス・ホテルというモダンなホテルでした。比較的に便利なところに位置しているし、部屋も大きく快適でとてもベストです。本日は1日自由行動になっていることからも、このホテルは良い場所にあると思います。

さて、午前中のみ別料金のオプショナルツアーを申込みバチカン博物館へ行きました。バチカン博物館はあまりにも規模が大きく、半日では中途半端になることが目に見えていましたが次回にゆっくり、と思い触りのみを楽しむことにしました。2時間強という短い時間でしたが要点を絞っての見学で判りやすかったです。何よりも数時間並んで待たなければならないのを10分程度で入場できるというのもツアーの特色なのでしょう。ラピスラズリ(フェルメールが使用したことで有名)というダイヤよりも高価な青い石を使用した贅沢な床(写真)にも驚きましたが、建物が豪華過ぎて次元の違う世界観があります。やはり究極を感じさせるのはシスティーナ礼拝堂にあるミケランジェロの傑作【最後の審判】でした。写真撮影は禁止ということでしたが、仮に許可されていても写真に撮りきれる規模ではありません。360度の芸術空間です。本当にエネルギーがみなぎっていて凄いです。今度はもっとゆっくり時間をかけて楽しみたいですね。一番興味深かったエジプト関係は省略されていましたし…。

午後はスペイン広場へ街並を見ながら歩いて行き、ブランドショップのある鮮やかな店でイタリアの最先端の品物をチエック。今はバーゲンシーズンということで、とても混んでいました。このイタリア滞在期間は時々、雨も降りましたが日本のように湿気が無いので嫌な気はしませんでした。少し濡れてもすぐに乾きますし、雨も連続して降るというよりも降ったと思ったら止むといった感じです。ディナーは自由行動だったので、またまたホテルのお薦めの近くのレストランへ。とても美味しくたくさん食べて呑みましたぁ。チップを多めに差し上げるとスプマンテ(シャンパンのようなお酒)や美味しいパンを新たにプレゼントしてくれました。シカゴの時も感じましたが、チップというものは本当に重要なポイントなのですね。勉強になります。今日は午後がずっと自由だったので、のんびりと過ごすことができました。明日はいよいよ帰国です。何とか今のところ危険な目にも合わずラッキーです。

◇ ローマへ!

1月 03, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日はフィレンツェより午前の移動。いよいよ今回のツアー最終地であるローマへ。バスはJALパック専用のバス。このバスはかなり豪華で良い感じです。まず他のバスよりも足元の空間が広いということ、椅子も大きめで更に背もたれだけではなく、左右にも動くのです。すなわち隣の人と触れ合わないようにズラすことができるのです。美しい街並を見ながら2時間強でローマに到着。松の木があらゆる所にあってレスピーギの傑作【ローマの松】を想い出さずにはいられません。

お昼は幻のローマ野菜と言われる“プンタレッレ”のアンチョビ和えと大きなピザを食べましたぁ。この野菜、見た目は怪しげですが、なかなか美味しい。ピザはミラノで食べた時ほどの感動はありませんでしたが、まずまず美味しい感じです。残さず全て食べましたぁ。

午後はバチカン市国のサンピエトロ大寺院へ。ここも壮大建築で写真に写しきれないもの。この360度の立体感は現地でしか体感できません。広場も素晴らしい景色。そして映画や逸話でも有名な“真実の口”を見て、有名な観光名所でもあるコロッセオ、トレビの泉と夕方まで巡りました。コロッセオもまた壮大で感動的なもの。古代の人々のエネルギーをダイレクトに感じます。夕食は今回も自由行動だったのでホテルでお薦めのレストランを聞いて中華料理を食べましたぁ。とても美味しく、久しぶりにご飯が食べたかったのでチャーハンをたくさん食べましたぁ。ご機嫌な1日でした!