やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for 8月 13th, 2009

▽ 遂に風邪!しかし応援!

8月 13, 2009 By: S.Yagisawa Category: 日記

一昨日に水戸での2日目を終えた夕方に急に喉の痛みが…。満席のため空気の悪いホールで1日過ごす生活が続いていたので当然と言えば当然ですが…。次第に寒気と身体の痛みが出てきてピンチ。確実に嫌な予感です。その夜は宴会の誘いを失礼ながらもお断りしてホテルですぐに休むことを決断。私は必ず宴会に顔を出す主義でしたが、今回は身の危険を感じ翌日のこともあるので欠席させて頂きました。予感は的中で夜には高熱が発生!しかし薬局で購入した薬と水分補給をかなりしたこと12時間近く寝たことで、何とか翌朝は熱が下がりました!奇跡です!しかし喉の痛みと咳はまだ残っています…。


2009081317260000さて、ようやく昨日は自宅へ帰り本日は明日開催される東京都高等学校吹奏楽コンクール(予選)に出場する堀越高等学校吹奏楽団の激励に伺う日です。同高校は委嘱作品【「サグラダファミリアの鐘」—ガウディの継がれゆく意志】を明日のコンクールで世界初演します。が、楽曲が完成したのは7月前半とかなり遅かったです…。顧問の吉澤隆先生は“納得できる作品ができるまで待ちます。焦らなくて結構です”とおっしゃって頂いたお言葉に甘えてしまったのですが実質、テストや野球応援を考えると本番まで1ヶ月弱という環境、先生と生徒さんにはご迷惑をおかけしました…。しかも、予定が合わず7/10の完成時の確認練習以来、今日まで練習に伺えないという状況でした…。私が練習予定と合わなかったので信頼のおける尊敬すべく竹田雄彦先生を吉澤先生にご紹介し竹田先生はご多忙のなか何度かレッスンをして頂いくことができました。竹田先生のご指導の素晴らしさは松本市民吹奏楽団を通じて良く存じていますし、何よりも昨年のヴェネツィア旅行をご一緒させて頂き先生のお人柄と音楽に対する考え方に触れ、この【サグラダファミリアの鐘】は竹田先生ならば私以上に熱いメッセージを込めて指導して頂けると確信していました。吉澤先生は竹田先生のレッスンを受けられた後、予想通り“忘れかけていた想いを私も生徒も再確認させて頂きました”と感激されていました。私は現場には伺えなかったので2〜3日には一度、吉澤先生と電話での打合せや録音した音源を聴かせて頂いたりして昨日までは対応していました。そして、いよいよ本日前日ではありますが、ようやく生で聴かせ頂けるのです。

2009081317330000まだ体調が完治していないので 地元の午前中に念のため病院へ。1時間以上待っても混んでいて診て頂けなかったので、受付でキャンセルし、すぐに練習会場へ。課題曲と自由曲を通して聴かせて頂くと、とても雰囲気で良く演奏しているので安心!吉澤先生と生徒さんたちの熱い想いと頑張りが伝わってきます。しかも驚くべきことにクラリネットはたったの5人。課題曲も自由曲もクラリネット5人とは感じさせないサウンド創り。本当に見事です。課題曲の気になるポイントをお伝えした後にすぐに【サグラダファミリアの鐘】の細かな練習に入りました。音は美しく並んでいるし、表情もあって歌い込みも良い。てすが、美しく流れ過ぎていたコラールを更に“どこに想いを置くか”“音楽はどこに向かっているか”という方向性や重心に関してイメージを統一して頂きました。今回のコラールはバッハのオルガン曲を感じさせるタイプで、引力のポイントがいつもの八木澤コラールとは違う。休符の感じ方一つで印象が変わってしまうので細かなイントネーションの確認が大切です。練習終了後、吉澤先生は“今日、先生がおっしゃられたことは明日までに必ず修正します”と熱い言葉。また同じく顧問の山田祥乃先生はサグラダファミリアの模型(紙で制作)をこれまでずっと制作してきて昨日完成させたとのこと。生徒さんの応援を込めて制作された“サグラダファミリア”と共に記念撮影!とにかく皆んな熱い。この堀越高等学校吹奏楽団の面白いところは全くコンクールの結果を意識していないこと。金賞を取ることよりも 【サグラダファミリアの鐘】を自分たちでしかてきない最高の世界初演をすることにエネルギーを費やしているのです。作曲者としてはこの上ない喜びですが、生徒さんのことを想うと納得の行く演奏をして頂いて、それが客席に届き何とか金賞が取れれば良いなぁと私は思ってしまいます。はたして明日はどんな演奏になるのか!久々にドキドキしています。2009081317210000

2009081321310000本日の夜は新潟明訓高等学校吹奏楽部顧問の桝口和義先生が世界初演を生で聴くという想いと、八木澤作品が縁で交流している堀越高等学校吹奏楽団の応援も兼ねて東京へいらしているので宴会。まだ喉が痛いので私はお酒は呑まないようにして、盛り上げ役に中央大学杉並高等学校吹奏楽部指揮者の石川徹先生を招き3人で新宿で高級鯨料理専門店で会食。桝口先生と石川先生は初対面でしたが写真の通り大盛り上がりで仲良しに!(この後、石川先生は吞み過ぎで記憶を失う結果に…)吉澤先生も参加したい、とのことでしたが前日なので控えて頂き3人で前夜祭となりました。桝口先生と新宿のホテルに宿泊し明日はコンクールの応援です! 倒れかける石川先生をタクシーに乗せた後で桝口先生とラーメン終止!